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それでも僕は
第3章 3★
重い躰を動かして高人を追い詰める。
「あ、ああ…ゆ、優馬!!イ、イく…ああぁッ!!」
「高人…あまり…力むな…くッ!!」
高人のソレが白い飛沫を放った。高人が飛沫を放つ際、中にあった俺のソレをぎゅうと締め付け俺も今まで貯めていた欲を高人の中で放った。
「あーヤったヤった」
俺に腕枕をさせた高人は満足そうに呟く。お互いの躰を貪り合うような激しいセックスを明け方まで続けた、高人は俺の胸に顔を埋め甘えてくる、ホストと言う職業柄か高人は甘えるのが上手い。
「なあ?優馬?」
「……どうした?」
蕩けるような顔で甘えていた高人が一転真剣な顔になる。
「いい加減俺のモノになんねーか?」
「…………」
「……金もセックスも好きなだけくれてやるよ」
高人の言葉に俺はため息を吐いた。
「…俺には恋人がいるって言っているだろ?」
確かに高人の恋人になれば男娼なんかせずに済むだろう。だけど俺はケイ以外の人間と付き合う気にはなれなかった。
「あー分かったよ…お前の意思の硬さは」
高人はやけくそ気味に叫ぶ、子供みたいな癇癪を起こした高人に俺は呆れていた。俺は風呂を借りて身体をキレイにして高人から金を受け取る。
「じゃあ俺行くよ」
「あぁ…」
高人は寝転がったまま部屋を出て行こうとする俺に手を振った。