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あの時、あのBARで
第3章  再会という名のBAR

 ギイと音をたてて扉が開く。3人の客が入って来て、奥のテーブル席を指差した。
どうぞと潤平が手を差し出す。男二人が奥に座り、向かい合って女が座る。
初めて見る顔だった。
「新しいお客さんもどんどん増えてるわね。再会よりも出会いの方が増えたんじゃない?」
 始めの頃はムーンライトの見知った顏の方が多かったが、
今ではこのバーになってからの常連客が上回っているような気がする。
まだ二年しかたっていない新しいバーだが、すっかりこの地に根付いていると、
瞳は3人組の客とおしゃべりしている潤平の後姿をぼんやりと眺めた。



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