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マスタード
第7章 奏ちゃんパパは単身赴任
もしかしたら愛美にとって結婚というのは重いのかも知れないと思った。二度も相手の裏切りによって酷い目に遭って離婚を経験しているのだから無理もない。
奏との関係のような距離感が心地よいのかも知れない。

そう思ったことを秀一に話そうかと思ったけどやめて言葉を飲み込んだ。
そんな愛美の気持ちにつけこんでこれ幸いに遊んでいると言われかねないし、そう思われても仕方ない。不倫であることにかわりないのだから。

夜『囲炉裏』に行くと「おかえり~」と陽葵が飛びついてきた。
「奏ちゃん・・」と愛美もとびきりの笑顔で迎えてくれて、それを見た貴美がまたくすくすと笑い出す。

「奏ちゃんが来てくれると女将の機嫌が良くて助かるわ。しょっちゅう来てほしいよ」と言って貴美は愉快そうに笑う。

「ち、ちょっと貴美ちゃん、人聞きが悪いこと言わないでよ。あたしはいつも笑顔が似合ういい女なんだから」と言って愛美はきゃははと笑った。

「ほら、いつもは女城主なのに奏ちゃんが来る日はお姫様なんだから」と言って貴美はまた笑った。

「もうっ」と愛美は顔を赤らめる。
確かに奏に会える時は嬉しさがにじみ出て少女みたいだなと自分でも思っていた。

「ふたりとも仲いいんだね」と漫才みたいな愛美と貴美のやりとりを見て奏も笑った。

「乾杯」奏の帰りを歓迎してみんなはビール、陽葵はジュースで乾杯した。

「そうちゃんパパはスゴいんだよ。ひまりのピンチにさっそうと登場してくれたんだ。まるでスーパーヒーローみたい」

陽葵は嬉しそうに昼間奏が助けてくれたことを話してくれた。

「それでずっと嬉しそうにニヤニヤしてたんだ。パパが帰ってくるにしてはいつもより嬉しそうにしていると思ったら・・」

と愛美も喜んで奏に陽葵を助けてくれたお礼を言った。

「あの陸くんって子、もしかしたら陽葵のことが好きなのかも知れないよ・・」

と言って奏は娘を持つ父親が娘にボーイフレンドができたりした時の気持ちになっていた。

「あんなヤツ、カレシになんてしてあげないもん。ひまりのカレシはそうちゃんパパだけだもん」と陽葵は奏に抱きついた。

「ち、ちょっと・・奏ちゃんはあたしのカレシ」

慌てて奏に抱きつく愛美を見て貴美は思わず吹き出した。

「もうっ、子供相手にムキになってる」
と貴美に笑われて愛美はまた顔を赤らめてきゃははと笑った。
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