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マスタード
第2章 想い出の店
ママは人差し指を自分の口に当てて「し~っ」とした。さっきリサが「し~っ」としてくれたのを思い出して奏はドキドキとした。

「もうすぐリサ来るからね~」と言って別のホステスさんが水割りを作ってくれた。
「先生、お疲れ様~」とりあえず乾杯をする。
口にはまだリサの唇や舌や唾液の感触が残っていて、リサが体内に流れ込んでくるような幸せな一杯だ。

「せ~んせい、いらっしゃい💕」
奏がひとりで飲んでいるとリサが隣に座ってグラスを重ねて乾杯をしてきた。

「先生、あたしに会いに来てくれたの~」とりは嬉しそうに笑った。

「来ちゃった。先輩たちには内緒だよ」と言った奏を見てリサはきゃははと笑った。

その夜は2~3杯の水割りを飲んで、リサとのデュエットを1曲歌ってホテルに引き上げた。 

ホテルで休もうとすると体がポカポカとしていた。
飲み過ぎたのかなとも思ったが、違う。
リサがいる。キスをした唇や舌を絡ませた感触、抱きしめたぬくもりが体に残っているのだ。
火照っている。

「ホテルで体が火照る」とくだらないネタを言ってみる。こんなつまらないネタでもリサとなら思いっきり笑えるような気がする。

ベッドに入る。
天真爛漫な笑顔、キスをして抱き寄せたこと、リサのことばかりで頭がいっぱいだ。

今度デートしてくれたらって、その時は・・。
リサが欲しい、愛している。さっき逢ったばかりなのに、もう逢いたい。

リサでいっぱいで夢でまでリサのことを想っているのか、リサを想ってアンニュイな時間を過ごしているのか。寝ているのか起きているのかさえよく分からないでベッドに横たわっていた。

「リサ、リサ」

リサの名前を呼びながら奏は激しく腰を動かして男の部品をまさぐっていた。

「ああっ、リサ~」

激しく喘いでリサの名前を叫ぶとリサへの愛が勢いよく放出された。

「はあ、はあ」
そこで目が覚めた。

リサを想ってひとりで果ててしまった。罪悪感とリサに申し訳ない気持ちが入り混じった情けない気持ちで濡れたタオルで男の部品をキレイにすると湯船に浸かって気を静めた。

それからしばらくは、その街に出張等もなくて、リサに会えない日々が続いた。

妻の奏や奏の母親への憎しみは狂気を帯びてきて、全く奏たちに連絡も取ってくることもないのに母親に迷惑をかけられたとか、ないことばかりを並べ立ててわめき散らした。

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