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昴の大学生活
第23章 【番外編】和也と綾
綾の両親がいる夕方になって挨拶に行って同棲のお願いと出来れば卒業前に婚約でもいいからさせて欲しい旨をご両親に伝えて横にいる綾は和也を見つめ涙目になって居た…

幾つかの条件下に許しをもらいその日は綾の実家に泊まって行く事になった…

綾のお父さんに誘われて書斎で2人色々と話しをさせて貰い自分の現状や今後についても意見を聞いた…

一方綾は母親から冷やかしを受けていたらしい…夕食を頂き綾の部屋を見せて貰い流石に一緒にとは行かないが客間に泊まり翌朝2人で帰宅した…

和也は元々すぐ動ける状態だった事で素早い動きで綾の意見を聞いて引っ越し先を探して2人で見に行って決めた…

家賃は8割は和也が持ち2割を綾の両親が負担してくれる事になったが帰宅した後和也は綾を連れ実家に帰って事後報告にはなったがもう社会人だからと何も言わずに許可してくれた…

帰り際に父から今後の足しにと50万程入った封筒を押し付けられ断ったが結局受け取り引っ越しの費用などに当てさせて貰った。

昴と雅司のイギリスでの式には2人からの配慮からか旅券などが送られて来て自腹を切る必要がほぼ無かった…

その後しばらくして森下が妊娠したと綾が興奮気味に伝えて来て綾が夏休みに入って…

和也はずっと貯めていたお金の半分以上を引き出し宝飾店に入って指輪を購入した…

出来上がり時期に会わせて綾をデートに誘った…綾は最近純子の妊娠と昴の式の話を羨ましそうに和也に話すことが多い…

ならばと和也は春に断られた事をもう一度する気になった…昴や雅司から聞いた話を覚えていて和也は夢の国に綾を連れて行くつもりだった…

閉園間近の夢の国で少し人混みから離れた場所で花火を見る綾に…

和也「あ、綾?…」

花火から目を離しこちらを見た綾に…

和也「岡田綾さん…卒業したら俺と結婚してください!」

綾の前に用意してあった指輪の箱を出してそう言う…

綾「!?……」

和也はずっと下を向いていた…めちゃくちゃ長い時間だった…サッカーのタイムロスみたいに…

流石にこの緊張に我慢出来ず…

和也「?あ、綾?」

そう言うと少し震えた手を和也が差し出した箱に手を伸ばして…震える声で…

綾「…はい…和也…凄く嬉しい!ありがとう!」
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