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blossom
第2章 Love1:ハジメテの男
固く閉じた太ももの間に、山根くんの手が少しずつ進んでくる。
耳たぶに歯を立てられた痛みに反応して、上半身は縮こまったけれど、下半身は緩んで手の進入を許してしまった。

ストッキング越しに軽くなぞられるだけで、太ももがピクンと反応する。

[ ねぇ、破っていい?]

「…そんな…」

返事し終わる前に、バツッと音を立ててストッキングに穴を開けられてしまった。城壁を突破した指は、布越しに門を叩く。

ジュブブブ…
耳の中に舌が入り込んで、聴覚を支配されてしまった。

[ 宮野、すごく濡れてるよ]

「やめて…恥ずかしい…」

「ごめん、俺…」
言葉はそこで途切れた。

徐ろに身体を離した山根くんは立ち上がって、コンビニで買ったビニール袋からコンドームの箱を取り出した。慣れた手つきで箱のビニールを開けて、一枚取り出したところで私は目を閉じた。

(あの時からそのつもりだったんだ…)

音だけでも分かる。今、着けているんだと。

(本当に?…山根くんとまた…?)

「宮野…」
ふいに大きな手で頬を撫でられて、山根くんの目を見上げる。山根くんと見つめ合ったまま、私は小さく頷いた。山根くんはそれを見るとゆっくりと目を閉じて、細く息を吐いた。

バババッと、ストッキングの股の部分の穴を広げると、下着をずらしてそこに男性器を当てた。

私は覚悟を決めて、また口元に手を当てる。
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