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第2章 Love１：ハジメテの男

ヌル…
馴染ませたわけでも、指で愛撫されたわけでもないそこが、いとも簡単に山根くんを迎え入れようとしていた。

「っふ…」
変な声が出ないように、指の関節に歯を立てたけれど、鼻から少し漏れてしまった。

一旦離れた山根くんの男性器が、ヌチャッと音を立ててまた私に触れると、さっきよりも少し深く入ってきた。

「…っはぅん…」

（これだけでもうこんなに気持ちいい…）
これ以上深く繋がったら、私に耐えられるのだろうか。

「宮野…大丈夫？痛くない？」

「ぅん…平気」
そう言えば、山根くんはあの頃もそう聞いてくれてた。

「辛そうな顔してる…」
眉間に寄ったシワを、親指で撫でられる。

「つ…辛いわけじゃ…なっ…ぁんっ…」
軽く繋がっているだけなのに、山根くんが少し動くだけで私は身体の中から敏感に察知してしまう。
大きな声が出そうになり、また指を噛む。

浅いところで動かしている山根くんの顔が、セクシーでかっこよくて、目が離せない。

「宮野……かわいいよ…」

「やっ…っん……ん…やぁ…」

「嫌だった？ごめんっ」

山根くんが慌てて私の外に出ていった。急に抜かれて、それはそれで刺激が強い。

「ごめんな、ほんと俺いっぱいいっぱいで…」

私は違う違うと首を横に振る。