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blossom
第20章 Love19:狂わせる男
「帰るまでに乾くかな?」

カチャカチャカチャ…震える足と、込み上げる深そうな絶頂感が鎖を鳴らしていた。

笑って靴を部屋の端に置く涼くんのことを、まるでテレビでも見ているかのような、遠い世界のことのように感じていた。

「さくら…俺の目見て…」

微笑みながら近づいてきた美しい青年の目を見ながら、またイッた。

「瞬間、目がフッてイッちゃってるの、いいね」

「はぁっ……んっ…ぁっ………んんっっ!」


(もう止めて…)

そう言いたいのに、口が勝手に動いてしまう。

「ぁあ…気持ちいい…気持ちいいっ…ぁっ…」

「もう降ろしてあげようか」

カラカラと音がしてつま先立ちだった足が床に着いた。と言っても力は入らず、鎖に支えられている状態だった。

「こっちも脱ごっか」
上がっていた足からヒールが脱がされる。足全体が少し痺れて感覚は曖昧だったけれど、なぜだかそれも気持ちよかった。

服の上から両方の胸を掴まれて、またイッた。もう、いつイッて、いつがイク前なのか、感覚が分からなくなってきていた。

太もものベルトを外され両足が床に着くと、めくれていたスカートも元に戻り、来た時と同じ私に戻った。ジョロジョロと止めどない潮を太ももに伝わせて、足元の水たまりを更に大きくしたこと以外は。
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