パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第20章 Love１９：狂わせる男

「さくら、ちゅーするね」

唇が触れるか触れないかのタイミングで、クリトリスがピクンとイッた。


「んっ…ふぅっ……んんっ…」

涼くんは構うことなくキスをしてくる。口の端からヨダレが垂れそうになるほどに唾液を送り込まれる。

「…っ……ふぅっ……ぅっ……ふぅんっ…」

（また…っ……）
クリトリスは簡単にまたイッてしまう。キスをしているのに、恥ずかしいほどに鼻から息が漏れていく。


カチャン…カチャン…という鎖の音は、私の身体が反応していることを逐一涼くんに伝える。


（もう何回イッただろう…）

イッた瞬間にすべてから解放されて、クリトリスに何も感じなくなる時間がある。再び快感が訪れるまでのほんの数秒、その空白だけが休息時間だった。


ジョロ…私の中から潮が溢れた。
自分でも感覚はなかったけれど、ショーツが濡れ、ストッキングを水が伝う感触は、おしっこを漏らしてしまったような恥ずかしさがあった。

「あぁ、ごめんごめん。靴濡れちゃったかな？」

唯一私を支えていた足からヒールを脱がすと、私はつま先立ちになってしまった。


「あーあ…、こんなに漏らしちゃったんだね」

涼くんは、私の目の前でヒールを逆さまにして、中から水を滴らせた。