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blossom
第21章 Love20:執着する男
冴島さんの唇と舌で浄化された私の身体。

でも一番欲深いところは一度も触れられないまま、ぐっしょりと濡れた邪魔な布地に覆われていた。


そっと冴島さんの手が掠めただけで、大きく足を広げてしまう。ショーツ越しに優しくキスをされ、ソファに倒れ込んでしまった。

冴島さんは、ちゅうぅぅっと布地に収まりきれなかった液体を吸い上げる。

そして布越しでも感じる柔らかな舌の感触。
クニクニとクリトリスを押されて、昂ってきてしまうほどに、少しの刺激すら嬉しくて堪らなくなっていた。

ショーツなんて剥ぎ取って、すぐにでも突っ込んで欲しい。それか、死ぬほどクリトリスを舐めて欲しい。

心の底からそう思っているのに、両腕は冴島さんに向かって伸び抱きついてしまう。

「冴島さん…幸貴さん……好き…あなたが好き…」

覆いかぶさってきて抱えるように抱きしめられ、冴島さんの匂いを身体いっぱいに吸い込んだ。

「私もあなたが好きですよ、さくらさん」



(こんなに好きになるなんて…)



力いっぱい抱き合って、何度も何度も唇を重ねた。
冴島さんのシャツを脱がせて肌と肌が合わさると、その気持ちよさに涙が込み上げてくる。

顎、喉、鎖骨…と徐々に下がり始めた冴島さんの唇は、ついにショーツの縁を辿って熱く蒸れたそこに近づいてきた。
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