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blossom
第21章 Love20:執着する男
「こんな風に余裕がない所、本当は見せたくないんだけど…」

「余裕なんて…私だって全然ないよ」

「いや、本当に。でも、嫌わないで聞いて欲しいんだけど…」

「うん」
冴島さんの胸から顔を上げて、その茶色い瞳を見つめる。

「例えば、お子さんがもっと大人になって、成人して就職して…」

「うん…」

「独立して、結婚したりしてさ」

(りっくん、お嫁さん来てくれるのかな?)
「ちょっとまだ想像もできないけど」

「そうだよね。でも、それくらい先になって、さくらさんがお母さんを卒業できたら」

「私…おばあちゃんになっちゃうね、その頃」

「僕に独り占め…させてくれるかな?」
冴島さんの目は真っ直ぐ私を見ている。

「おばあちゃんでもいいの?」

「いいよ。」

「ふふふ、本当かな?」

「嘘だと思ってる?」

「だって…あと15年としても…50歳!?」
きっとこの胸もシワシワになってる。そんな私、冴島さんに愛してもらえるはずがない。

「悪くないよ」

「そうかなぁ」

「そこからの50年、二人きりで過ごせるなら最高だな。いや…45年か?自分の歳、忘れてた」

大笑いしながら抱き合う。そして、唇を重ねる。舌を絡ませず、ただただ何度も唇を重ねた。

「愛してる」

愛おしい人の唇が、私の身体中に触れていく。シャワーを浴びる前に、もう一度天国へといざなってくれた。
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