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blossom
第4章 Love3:若い男
「だ…大丈夫…ありがと…」
佐野くんの手からティッシュを取り、自分で拭く。ねっとりとした感触。

(まさか中で…)
さっき大量に出ていたのをすぐに思い出す。

(じゃあこのお尻の方にまで垂れた体液は…私のなのだろうか。)
三回目でやっと拭き取れた。重たい身体で起きあがり下着を身につけた。

「桂木さん…また来てくれますか?」
佐野くんが裸のままで下着だけの私を抱きしめる。あれだけ沢山吐き出したのに、まだ反りたっているのはどういうことだろう。

「うん…そうだね」
また時間を置いてからなら、この若い青年にまた抱かれたいと思うかもしれない。今は少し…休みたい。


靴を履きかけて思い出した。

「私たちのこと高野くんたちには…」
「はい、絶対内緒で」

最後に触れるだけのキスをして、佐野くんの部屋を出た。



家に帰るとすぐ子供たちが帰宅した。お友達と遊びに行っている間に、ソファで少し横になった。
じっと静かにしていると甦ってくるのは、あの凶器のような大きさだ。壊されそうな程の存在感で掻き回された私の体内は、まだその余韻で痺れているかのようだ。


夕方のチャイムが鳴って目が覚めた。
夕飯作りを始めると、私の中から何かがトロッと沁みだした。その体液からは女の匂いがした。


私は女になってしまったのかもしれない。

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