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満たされないシェアハウス
第5章 ダ・レ
すると冬馬は
まるでリードするように
そっと私の背中に手を添えた

え…なに?
なんなのこれ
さっきはあんなにSだったのに
こんなことされたら
キュンとしちゃうじゃん

「肩まで入った方がええで。
紅茶でも入れたろか?」

「い、いいよ。
冬馬寝なきゃ。
疲れたでしょ?
明日も仕事だよね」

そう、冬馬は
さっさと寝てくれないと…

「いや、俺明日は午後からやねん」

そんなぁ

「それに俺も
ちょっと熱いもん飲みたいし」

「…うん」

くそ…作戦失敗じゃない!
冬馬早く寝てよー
でも仕方がない
こうなったら我慢比べだ
とにかく冬馬より
起きてないと

「お待たせ」

「あ、ありがと。
これ…新しい紅茶?
なんかいい香りする」

「せやねん。
出張でもろうてきてん。
甘い香りするやろ」

「うん」

あぁ…あたし
また冬馬のペースに乗っかってる
優しくされて
さっきまでの無礼を
帳消しにしちゃってるじゃん…

「なぁ」

「ん?」

「さっきはすまんかった」

「え…」

やだ、蒸し返さないでよ

「琴姉にはな
彼氏おらんテイで
協力してもろてんのに
その途中で
男となんかあったら
台無しになる思うて…
ちょっとムカついてん」

「…そうなんだ…」

こんな話マジマジとされると
恥ずかしくて
私は冬馬の顔も見られず
紅茶を口にした

「ごめんな?」

「…ううん…」

なんだろ
冬馬優しいのに
なんか切ない

ちゃんと理由を話してくれてんのに
なんか寂しいよ…

「ほんまになんも無かってんな?」

「うん」

無いよ、何も

でも、ちょっと思ったよ
黒田さんと
ヨリを戻したら
抱いてくれるんだよね…って

冬馬みたいに
おもちゃ越しじゃなく
直接触れてくれて
キスもしてくれて
繋がってくれる…って

「あの男と何も無いねんな?」

…今はね

好きなのに
冬馬は私をモニターとしか
思ってなくて
だから寂しくて
たまらなくて

だから…

だから…

「琴姉?」

「…ん…」

眠い…
すごく眠い…どうしたんだろ
…眠く…たまんな…い…

「琴姉?」

「…………」

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