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満たされないシェアハウス
第2章 エ・ス
「琴姉…」

「な、なによ」

な、なに…
なになになに?!

「こんなに背ぇ低くかったっけ」

せ、背?

「あ、あんたが
大きくなったんでしょ?
あたしは
変わってないんだから」

「ふーん」

だ、だめだ
お風呂上がりの冬馬は身体が熱くて
実際よりも
もっと接近してるように感じる

それに
もう…大人で
あの頃とは全然違う
男の色気もある

目の前には
しっかりとした鎖骨…

ダメダメダメ
私は
私を見下ろす
冬馬を直視することができず
自分の足先に視線を落とすと
頭にちょっと何かが当たった

「俺のアゴくらいやなぁ」

当たってんの
冬馬の…アゴ?

や、やだ
何しんのよ!
ドキドキしちゃうじゃない!

と、心の中で叫んだその時

「ちっちゃいなぁ。
あ、俺ビール飲みたい」

冬馬は
そう言いながら
あっさりと台所へと行ってしまった

え?
ドキドキしてんの私だけ?
てかなんなの
あの身長の測り方!!
もぉーーーー

「琴姉も飲む?」

「え?あ、あー…」

だめだ
普通にしてなきゃ
こんなことで動揺してるなんて
知られたくない
ほんとは何年も彼氏いないなんて
バレたくないっ!

「じゃじゃあ私も飲む」

「オッケー」

「グラスに2センチちょうだい」

「え?」

「だから!
冬馬のビール
2センチちょうだいってば!」

「あはは、2センチって
てか、なんで怒ってんねん」

「怒ってなんかないわよ!」

「怒ってるやんけ。
まぁええわ。
あれや、遺伝なんやな?
辰己も酒弱いもんなぁ。
せやけどあれやで
2センチって、ククッ」

可愛い…
何その笑い方!

私は不覚にも
笑いを堪えながら
グラスに2センチ
ビールを注ぐ冬馬に見惚れてしまい
いつもより
ちょっと早いペースで
そのビールを飲み干してしまった
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