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第14章 　オナニズム

　…
　自慰行為で、絶頂を迎えた優夏。
　優夏は虚ろな目で、便座に座り込んだままであった。

　暫くして、やっと優夏は動き出した。
　シャワーの水圧を弱め、秘部を洗う優夏。
　“まさか、会社でするなんて…”
　“しかも、結構大きい声出しちゃった…”
　社内での自慰行為。
　そして、嬌声を上げてしまったことを、優夏は後悔していた。
　“まあ、誰もいないし…”
　“これで、仕事に集中出来るわ…”
　立ち直りが早いのが、優夏の長所である。

　洗った股間を、トイレットペーパーで拭く優夏。
「やだっ…」
　尻全体が濡れていることに、優夏は気付く。
　肛門へシャワーを長い時間当てたことで、臀部は広い範囲で濡れていたのだ。
　そして思う。
　“わたし…アナルで感じるようになっちゃったんだな…”
　肛門が性感帯となったことに気付き、優夏はセンチな気分になっていた。

　濡れた臀部を拭くため、優夏はトイレットペーパーを勢いよく巻き取った。
♪ｶﾗｶﾗｶﾗｶﾗｰｰｰ
　乾いた音が、トイレ内に響き渡る。
　その音は、廊下にも響いていた。

　そして誰もいないはずの廊下に、一人の男の影があった。
　…