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蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第4章  ブラックメール
 …
 優夏が2階のイベント会場に着くと、観客席は盛り上りを見せていた。
 どうやら催眠術ショーは、順調に進んでいるのだと思われる。

 どこに行けばいいのかと、優夏がキョロキョロしていると、由紀がやって来た。
「優夏ちゃん、こっちこっち」
「あっはい」
 優夏は由紀に手を引かれ、人混みを掻き分けるように進み、ステージの袖に着いた。
 近くには、同僚達の姿が見える。
 “あれっ!樹生は…”
 そこには、優夏の窮地を2度も救ってくれた、彼氏の姿はなかった。
 “んっ、あのクソ部長もいないわね”
 昨夜の件をネタに、優夏に舞台出演を強要してきた、小林も見当たらない。
 小林はともかく、樹生の姿が見えないのは、優夏を不安にさせていた。

 ステージでは、客席から選ばれた男3人が、チューブ入りワサビを咥え、甘い、甘いと一気飲みしていて、会場は大盛り上がりしている。
 “あれって、ホントなのかしら”
 “私も催眠術にかかったら、ワサビが甘く感じるわけ?”
 “催眠術にかかったふりをしなきゃならないとしたら、出来るかしら”
 催眠術を信用していない優夏は、そっちの心配をしていた。

 ショーは進み、いよいよ優夏の出番が近づいていた。
 緊張する優夏の目に、小林の姿が映る。
 小林は、スッキリとした表情で現れた。
 そして優夏と目が合うと、不敵な笑みを浮かべた。
 “なに? なんか、嫌な予感しかしないんだけど…”
 優夏の不安は、募る一方だった。

 そんな中、ステージ下にいる由紀から、優夏に声が掛かる。
「優夏ちゃん、出番よっ」
「えっ!あっはい」
 優夏は立ち上がり、ステージの中央へと進んでいく。

 いよいよ、優夏主演の破廉恥ショー 第2幕が始まる。
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