この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第4章 ブラックメール
…
優夏が2階のイベント会場に着くと、観客席は盛り上りを見せていた。
どうやら催眠術ショーは、順調に進んでいるのだと思われる。
どこに行けばいいのかと、優夏がキョロキョロしていると、由紀がやって来た。
「優夏ちゃん、こっちこっち」
「あっはい」
優夏は由紀に手を引かれ、人混みを掻き分けるように進み、ステージの袖に着いた。
近くには、同僚達の姿が見える。
“あれっ!樹生は…”
そこには、優夏の窮地を2度も救ってくれた、彼氏の姿はなかった。
“んっ、あのクソ部長もいないわね”
昨夜の件をネタに、優夏に舞台出演を強要してきた、小林も見当たらない。
小林はともかく、樹生の姿が見えないのは、優夏を不安にさせていた。
ステージでは、客席から選ばれた男3人が、チューブ入りワサビを咥え、甘い、甘いと一気飲みしていて、会場は大盛り上がりしている。
“あれって、ホントなのかしら”
“私も催眠術にかかったら、ワサビが甘く感じるわけ?”
“催眠術にかかったふりをしなきゃならないとしたら、出来るかしら”
催眠術を信用していない優夏は、そっちの心配をしていた。
ショーは進み、いよいよ優夏の出番が近づいていた。
緊張する優夏の目に、小林の姿が映る。
小林は、スッキリとした表情で現れた。
そして優夏と目が合うと、不敵な笑みを浮かべた。
“なに? なんか、嫌な予感しかしないんだけど…”
優夏の不安は、募る一方だった。
そんな中、ステージ下にいる由紀から、優夏に声が掛かる。
「優夏ちゃん、出番よっ」
「えっ!あっはい」
優夏は立ち上がり、ステージの中央へと進んでいく。
いよいよ、優夏主演の破廉恥ショー 第2幕が始まる。
優夏が2階のイベント会場に着くと、観客席は盛り上りを見せていた。
どうやら催眠術ショーは、順調に進んでいるのだと思われる。
どこに行けばいいのかと、優夏がキョロキョロしていると、由紀がやって来た。
「優夏ちゃん、こっちこっち」
「あっはい」
優夏は由紀に手を引かれ、人混みを掻き分けるように進み、ステージの袖に着いた。
近くには、同僚達の姿が見える。
“あれっ!樹生は…”
そこには、優夏の窮地を2度も救ってくれた、彼氏の姿はなかった。
“んっ、あのクソ部長もいないわね”
昨夜の件をネタに、優夏に舞台出演を強要してきた、小林も見当たらない。
小林はともかく、樹生の姿が見えないのは、優夏を不安にさせていた。
ステージでは、客席から選ばれた男3人が、チューブ入りワサビを咥え、甘い、甘いと一気飲みしていて、会場は大盛り上がりしている。
“あれって、ホントなのかしら”
“私も催眠術にかかったら、ワサビが甘く感じるわけ?”
“催眠術にかかったふりをしなきゃならないとしたら、出来るかしら”
催眠術を信用していない優夏は、そっちの心配をしていた。
ショーは進み、いよいよ優夏の出番が近づいていた。
緊張する優夏の目に、小林の姿が映る。
小林は、スッキリとした表情で現れた。
そして優夏と目が合うと、不敵な笑みを浮かべた。
“なに? なんか、嫌な予感しかしないんだけど…”
優夏の不安は、募る一方だった。
そんな中、ステージ下にいる由紀から、優夏に声が掛かる。
「優夏ちゃん、出番よっ」
「えっ!あっはい」
優夏は立ち上がり、ステージの中央へと進んでいく。
いよいよ、優夏主演の破廉恥ショー 第2幕が始まる。