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転生悪役令嬢は甘く、乱される。
第2章 終わり。ではない、転生。
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『――それが、お前の望みか?』
(え――?)
段々と霞む意識の中。
おじさんの物ではない、静謐とした男のその声はやたらとハッキリと私の耳に届いた。
と言うより、むしろそれは、頭の中に直接話しかけてきているかのような感覚で―――…
『――我を助けてくれた礼だ。そなたの望む世界で、再び生を与えてやろう』
(わたしの……望む……世界……?)
そんな事、本当に可能なのだろうか?
はたまた、死の瀬戸際だからこその幻聴なのかもしれない。
(でも……もし、もし、本当に可能ならば……)
「わた、しは、乙女ゲー世界に、行って、みた、い……」
『――願いを受理した。そなたを、望む世界へ転生してやろう』
―――それが、私が最後に耳にした、言葉だった。
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