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第2章 いらない再会

馨と三玲の絡めていた指はギリギリで離せた、。

三玲は

トイレに行くふりして会計しといた。

自分の分だけ支払って。

「帰るには早いよな?これから楽しいのに。」

馨…。

「追いかければ?

邪魔者は離れようとしてるの。

気を利かせてるの！

より戻したいって言ってたし。さすがに…」

「どこがだよ。こっちは冷めてるんだよ」

店の外へと歩くから驚いた。

「馨、追いかけなよ！」

「琉璃との話は終わったんだよ。だから大丈夫。」

「私は大丈夫じゃない！早く好きな人のとこへ

行けばいいのに！」

はぁー…

「…ないのかよ」

馨が苛立ちながら呟いた

声は聞こえない部分があった。

何て言った?


「早く行けば?」

「あぁ、そう。それで本当にいいんだな、

じゃ、行ってくるわ。」

…馨が背を向けて歩いていった。

ぁぁ…本当に行ってしまった。

だから言ってるじゃない、高校のときから

私と先に出会ってたとしても琉璃を選んでたんだよ。

私じゃないって…

分かってたのに重く私の心が張り裂けそうだった