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馨の彼女なんてならない!
第6章 ずっとしたかったデート
こっちと手を引いて来たのは 馨の部屋だった。

ガチャン…

鍵をかけられる音にビクッとする。


「はは…どんだけ 驚いてんの。」

三玲は壁に追いやられる。

髪の毛に触れられた時、視線があった。

「今日、全然 目、合わしてくんなかったもんな。」

だって 顔の距離まであんなに近くで

緊張しっぱなしだよ。

「俺のためひお洒落してきたの?」

「え?」

「だって イヤリング違うのつけてるから。」

「…っ」

可愛い…


玄関で靴を脱ぐ間もなく馨に優しいキスが

三玲の体の首筋、唇へと降り注ぐ。

「今日、はじめ、他人のふりしてただろ

罰でもあたえようかな。」

「えー、だって、意識したら恥ずかしくなって。」

「ずっとカフェいた時から 濡れてたんじゃないの?

厭らしいな…

期待してた?」

「…」

馨は三玲の湿ったクリトリスを撫でた後、

わざと足の付け根へと指を遠ざけた。

「正直にいってくれたないと…分からないよ」

「意地悪…」

「ほら…言ってみて」

「やめてぇぇ…」

ほら、胸の前で手で隠さないで…

馨は三玲の両手を簡単に片手で押さえた。

「あれ、…こっちの方が興奮して

敏感になっちゃってる。 感じてんの?」


「ばっ…ちがうよ。」


エッチだって引かれたのかな…

恥ずかしくて、うつむく三玲。

ほら、こっち見てくれなきゃ困る…

馨は三玲の顎をくいっと上げるとキスをした。


三玲はあわてて 言葉を探した。

「…だって…急に付き合ってるのかと思うと、

緊張してきちゃって、

目なんか合わせられない。

今までは、その平気だったんだけど。」

なに今さら可愛いこといってんの?

「意識なら、あの時の教室で隠れた時からずっと

してるんだよ。認めたくなかったけど。」
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