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第67章 結花の思わぬ告白

広美は結花に連れられて駅の近くの定食屋に入った。

「ここの焼き魚すごく美味しいの」
「値段もお手頃だし、毎日でも食べたいくらいよ」

席に座ると結花は笑顔で広美に話しかける。
広美も笑顔で返し、料理が来るまでたわいなのない会話を楽しんだ。

「あっ、そういえば急に誘っちゃったけど、健治さん大丈夫だった？」
「もしかして今日デートの約束してたとか？」

結花は広美が健治と付き合っているのは当然知っていた。
まさか広美が健治と別れているとは知るはずもない。

広美の表情は曇る。
既に健治とは別れている広美は、結花に何て説明すれば言えばよいのか悩んだ。

黙っている広美に結花は何かを察したのか、心配そうに言葉をかける。

「えっ？どうしたの？」
「まさか喧嘩でもしてるの？」

広美は悩んだ挙げ句、重い口を開いた。