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不埒に淫らで背徳な恋
第13章 【番外編〜快くんと瑠香の日常〜その①嫉妬】





信号を渡り近付いて行く。




私を見るなりシュン…としてる。




「そこで何してるの?今頃家に居るはずなのに」




「ごめん……さっきみたいなこと、絶対有り得ると思ったから」




「で、子供預けちゃったんだ?」




「連れておいでって言ってくださって……甘えて…しまいました」




「泊まるって言ってたよね?じゃ、明日午前中に一緒に迎えに行こ?」




「うん…!」




何その満面の笑み。
待って、心追いつかないくらいキュンとしてる。
結局こうなっちゃうの。
自分がいかに快くんに惚れてるか思い知らせるだけ。




「じゃ、帰ろ?」




並んで歩き出そうとしたら袖を抓まれて恐る恐る言ってくるの。




「さっき電話で言ってたこと本当…?」




「ん?何のこと?」




「今すぐ帰って…したいって」




「そんなこと言ったっけ?」




まだ許してない素振り出したらまたシュンとしてる。
俯いた顔……本当はすぐにでも笑顔にしてあげたいのについ虐めちゃう。




そろそろ素直にならなきゃね。




だから手を取り歩き出す。
駅とは違う方向だからキョロキョロしちゃってわけわかんない様子。
無理もないね、土地勘あるのは私だけ。




「瑠香さん…?どこ行くの…?」




その声に立ち止まり振り向いた。
そしたらまだ「ごめんなさい」と謝るんだもん、ハッキリ言うしかないよね。




「快くん、ホテル行こっか」




「え、ホテル?」




「うん、家まで待てないかも」




「本当?いいの…?許してくれるの?」




どこまで可愛いの?
こっちが余裕なくなる。
踵を上げて唇を重ねた。
一瞬だけ。




「良いよ……」




腕組みに変えて歩く。
快くんが二人きりの時間作ってくれたから思いきり濃い時間にしたいね。




立ち止まり何度もキスされる。




「ねぇ、早く行こうよ」




「うん……」




適当に部屋決めてエレベーターに乗り込む。




唇を啄みながら「元カレだったの?」と聞いてくる。
ん……山路くんのこと言ってる?
大胆に吐息を漏らしながら「違う」と答えたら激しく舌を絡ませてきた。














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