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ブレインウォッシャー
第1章 掘り出し物
 視線だけを走らせ女を物色する。出来ればナンパされ慣れてる女か気の強い女がいい。下手な誘いをキッパリ断ってくれる様な女の方が実験台に相応しいのだ。
 俺はジュースの自販機横のベンチに一人座ってる女に目を付けた。大学生かな?髪はきっちり結わえてあり服装にも隙がない。水色の半袖ブラウスにクリーム色の膝丈のフレアスカート。ローヒールのパンプス。かなりの美人だが目元がきついので少し恐い印象を与える顔立ちだ。胸もかなり大きい。
 俺は自販機に硬貨を入れる。彼女迄の距離1.5m。圏内だ。おれは自販機ではなくポケットの中のブレインウォッシャーのA釦を押す。途端に彼女の顔から表情が消える。掛かったか?すかさずB釦を押す。
 「携帯番号教えて」
 普通なら無視するか黙って席を立つ。下手すれば「失礼ね!」とビンタが飛んで来るかもしれない。さあ、どうなる?
 「090-○○○○-△△△△」
 驚いた。なんの躊躇もなく番号を口にした。一番驚いたのは彼女本人だろう。見知らぬ男に何故電話番号を教えたのか理解出来ずに狼狽えている。その顔を見て確信した。これは『本物』だ!俺はジュースを手にベンチに座ると新しい命令を告げる。彼女は黙って立ち上がると何処かへ立ち去った。
 ゆっくりジュースで喉を潤していると彼女が帰ってきた。顔には戸惑いと怒りが混ざりあっていたが言葉は発しない。
 「俺の手を引いてホテルに連れて行け」
 彼女の手が伸び俺の手を取ると立ち上がらせ手を繋いだまま先導して歩き出す。ナンパのメッカでこの構図は逆ナンされた男と発情した女にしか見えない。女は地下道を通り駅の反対側に向かう。この駅西口は学校や商店街が在る健全な街だが東口は繁華街、歓楽街、風俗街、ホテル街。ピンク色の街なのだ。
 女は常連なのかなんの躊躇もなく一軒のホテルに入り部屋を選んでエレベーターに乗り込む。選んだ部屋は4階の一番奥の角部屋だった。誰に遭うこともなく部屋に入り施錠する。部屋にはキングサイズのベッドが一基。壁には50型かな?大型テレビとBlu-rayプレイヤー。風呂とトイレは別拵えで風呂と部屋の仕切りは透明な壁でベッドの上から浴室は丸見えだ。
 俺は女に「動くな」と命じベッドの手前に立たせてからベッドに腰掛ける。
 「辛かったよな。喋っていいよ。」
 「!貴方!一体なんなの!」
 「黙れ!」
 
 
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