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見られたせいで。
第4章 食べちゃった。
 しかも揃って美男美女。友達に自慢できる両親。さぞや授業参観日が楽しみだろう。
 「そうでもなさそうですよ。」
 愛美の呟きに続きを読む。父親は女癖が悪く昔からチンポが乾く暇がないというやつで今の愛人は秘書とバイトの娘だそうだ。一方の母親はジャニーズ系の可愛い男の子が好みで美容師免許さえあれば少々腕が悪くても顔が良ければ採用するらしい。腕は努力で上達するが顔は努力ではどうにもならないというのが持論らしい。まあ、実際オーナーのマンツーマン特訓を受けた結果スタッフ全員腕をあげているらしいが何の特訓をしてるのやら。男性スタッフ全員義兄弟ではとの疑惑すらあるらしい。
 冷めきった仮面夫婦が子供に愛情を注ぐわけがない。さっき授業参観日と言ったが学校行事は忙しいの一言でほとんど参加してないらしい。皐月の卒業式にさえ誰も来なかったそうだ。
 育児放棄されて妹の面倒は全て皐月がみている。
 なんとかしてやりたいな。俺は二人に初めて会った日の事を思い出していた。

 読者からの相談サイトに桂木皐月と名乗る女性からメールが来たのは七月の末だった。サイトを観てSMに興味を持ったが相手がいない。一度逢ってSMを教えて欲しい。要約するとありふれた内容なのだが妙に引っ掛かる。頑張って背伸びしているが文章が幼い。これは目上の人に敬語で話す訓練がされてない子供の文だとあたりをつける。俺は次の土曜日正午に「喫茶さざなみ」に行きマスターに如月と約束していると告げる様にとメールを送る。このマスターは愛美の撮影会の常連だった男で一度愛美と握手させてやったら色々と便宜を払ってくれるようになったのだ。約束の十分前に店に行きマスターに挨拶すると十一時半には来ていたと教えられた。お腹が空いてるようなのでマスターの奢りで軽い物を出しておいてくれたそうだ。俺が一万円札を握らすと黙って受け取るといつもの個室を指差した。この店には「予約席」と銘打った個室がある。密談にはもってこいなのだ。ドアに使用中の札を掛けると逢えて、ノックをせずに中に入る。一番最初に目に入ったのは大きな口を開けハンバーグを頬張ろうとしている小学生とそれをニコニコ見ている中学生の姿だった。子供だとは思っていたがまさか小学生を連れて来るとは思わなかった。
 突然入ってきた男に驚いて小学生の動きが止まる。まるで漫画だなと苦笑しながら声をかけた。
 
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