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息子の嫁
第24章 最終章

「この村に移住するのかい?」
そう彼女が私に訊いた。
私は、まだ決めた訳じゃなく今日は、下見に来た事を話した。
「そうかい。ここは田舎だから馴染むかどうか。」
「私の地域も同じような所ですから、それは問題ないんですが実は私達は、妻が夢に見たという場所を探してるんです。」
「ほう!あの娘さんの夢の場所をですか?」
「妻は、大きな杉の木があったって言うんですが幹の色までは覚えてなくてでも私は、それが秋田杉じゃないかと想い今日、見に来たんですけど――」
「そうか。秋田杉なら家の傍にあるけど違うだろうな…。」
「杉の木があったとしても、妻が見た景色ですから妻じゃないと分からないんです。」
「何か事情があるとは想ったけど――」
「立花さん。この人は情に厚く涙もろいんですよ。何でも相談しなさい。」
「うるさい!ばあさん酒を頼む。」
彼が奥さんに怒鳴った。
この夫婦は、互いを理解しあってる良い夫婦にみえた。
酒を勧められ夕食を頂き、奥さんが用意し敷いてくれた布団に入った。
ここにも大きな、杉の木があると彼が云ってた。
それが麗奈が見た物なら、どんなに良いかと想いながら私は眠った。
お酒を呑み、ぐっすり眠れた性か今朝は、すっきりした感じで起きられた。
農作業にでも行ったのか、私が起きた時には誰も家に居なかった。
何となく気になり、外へ出て辺りを見渡すと、この家から、そう遠くない所に大きな杉の木があった。
幹が赤く、間違いなく秋田杉だった。
辺りは、低い山々が連なってるように見えた。
麗奈が夢で見た景色に、よくあってた気がした。
「まさか――そんな偶然が――」
そう想い辺りを眺めてた。
そう彼女が私に訊いた。
私は、まだ決めた訳じゃなく今日は、下見に来た事を話した。
「そうかい。ここは田舎だから馴染むかどうか。」
「私の地域も同じような所ですから、それは問題ないんですが実は私達は、妻が夢に見たという場所を探してるんです。」
「ほう!あの娘さんの夢の場所をですか?」
「妻は、大きな杉の木があったって言うんですが幹の色までは覚えてなくてでも私は、それが秋田杉じゃないかと想い今日、見に来たんですけど――」
「そうか。秋田杉なら家の傍にあるけど違うだろうな…。」
「杉の木があったとしても、妻が見た景色ですから妻じゃないと分からないんです。」
「何か事情があるとは想ったけど――」
「立花さん。この人は情に厚く涙もろいんですよ。何でも相談しなさい。」
「うるさい!ばあさん酒を頼む。」
彼が奥さんに怒鳴った。
この夫婦は、互いを理解しあってる良い夫婦にみえた。
酒を勧められ夕食を頂き、奥さんが用意し敷いてくれた布団に入った。
ここにも大きな、杉の木があると彼が云ってた。
それが麗奈が見た物なら、どんなに良いかと想いながら私は眠った。
お酒を呑み、ぐっすり眠れた性か今朝は、すっきりした感じで起きられた。
農作業にでも行ったのか、私が起きた時には誰も家に居なかった。
何となく気になり、外へ出て辺りを見渡すと、この家から、そう遠くない所に大きな杉の木があった。
幹が赤く、間違いなく秋田杉だった。
辺りは、低い山々が連なってるように見えた。
麗奈が夢で見た景色に、よくあってた気がした。
「まさか――そんな偶然が――」
そう想い辺りを眺めてた。

