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息子の嫁
第6章 デート(温泉編)
此処まで来れば私達が、めざす温泉ホテルまでは後、三十分程だったが日曜日と言う事もあり、高速道路の上下線とも沢山の車が走っていた。

「お義父さん。大丈夫?」

「やっぱり日曜日は車が多いな?」

「そうね……。」

「麗奈さんは、高速道路は走った事があるのかい?」

彼女は、怖いから高速道路は走った事がないと私にこたえ

「左車線を走ってれば大丈夫だから。」と彼女に私が教えた。

高速道路を下り一般道を走り、木々の生い茂った山々を間近に感じながら途中、幾つかのホテルを通りすぎた。

「お義父さん。どこまで行くの?」

「もう直ぐだから。ここの温泉は、お風呂から上がった後、肌がすべすべになるんだ。その前に部屋に入ったらビールでも飲もうな?」

「うん。私、喉が渇いちゃった……。」

彼女が、ペロっと舌を出し笑った。

遠くに私達が滞在するホテルが見えて来た。

「お義父さん。あの大きなホテル?」

「そうだよ。今日は、あの大きいホテルで夜中まで麗奈さんと、一緒に過ごすんだからな。麗奈さんは嬉しいかい?」

「うん。ありがとうお義父さん。」

ホテルの駐車場に着き車を止めドアを開け外に出た。

最初から温泉に来る事を決めてたわけじゃなかった私達に手荷物はなかったが、さすがに二時間以上も車を運転するのは足腰に効いた。

車から下り、少し屈伸運動をする時のように足腰を伸ばした。

「お義父さん。大丈夫?だから大丈夫かって私、言ったのに……。」

途中、高速道路のパーキングエリアにより少し休んだりしたが、慣れない長距離の運転は正直、身体にこたえた。
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