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第6章 デート（温泉編）

「ああ、大丈夫だから。でも、麗奈さんと一緒にラブホテルには行けないだろう？」

「そりゃそうだけど……。お義父さんが私のために無理をするから私、心配で……。」

「さあ行こう？」

「うん。」

私達が今日、滞在するホテルには、予定してた時間よりも大幅に遅く着いた。

チェックインの受け付けは既に始まったていた。私達は予定より遅く着いたが、まだ早い時間帯で観光客の団体は来てなかったし、ラウンジには数人の人達がいる程度で、フロントで受け付けを済ませた。

宿泊を受け付ける用紙には、名前と住所を記入する必要があった。

最初に自分の名前を書き、次に彼女の名前を書き、同じ名字を書いた文字を、私に寄り添うように立ってた彼女が、それを見ていた。

実は私もこの時、ある感情を抱いてた。もし名前ではなく妻と書くことが出来たらと、そう想ってた。

チェックインの手続きを済ませると部屋に案内され私達の部屋は五階だった。

部屋に案内されホテルのスタッフから非常口等の説明をされ、夕食の時間を聞かれ私が、六時にとお願いした。

「喉が渇いたなあビールを飲もう。」

備え付けの冷蔵庫から缶ビールを、二本抜き取り彼女に手渡し私達は、窓際のソファーに向かいあうように座りビールを飲んだ。

長く車で走り続けた私は、喉が渇いていた。

ゴクゴクゴクと冷たいビールを喉の奥へと流し込んだ。

「ううん……うまい！！」

彼女は、そんな私を見て笑った。

「お義父さん。私のために無理をするから私……。」

ビールを飲み終え私は、彼女を温泉風呂に誘った。