この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
地味子が官能小説を書いたら
第10章 初夏の頃

そうだ、わたしが文剛と過ごした時に持った感情は、ときめき、だったんだ。
楽しくて、嬉しくて、ワクワク・ドキドキしてフワフワで、そう言ったもの全部を含めた感情、文剛を好きだと自覚したときに感じたもの、それが足りなかったんだ。
昨日、弁岳とのデートで、楽しかったが何かが欠けていると感じていた。
今、それが分かった。
そして、私は、流留にもときめいていない。
いつか……弁岳にも、流留にも、あるいは他の男の子に、私はときめく日が来るのだろうか……

