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地味子が官能小説を書いたら
第2章 こんな気持ち

男優が射精した後の情景を思い出し、私はまた胸が苦しくなる。
「二人が抱き合って、愛おしそうにしてたけど、あれも演技なのかな?」
「確かに、演技にしては本当の恋人みたいだったし、真に迫っている感はあったよね」
「と言っても、僕にも実際のところ分からないんだけど、観ているぶんには演技以上のものを感じたかな」
「女優さん、すごく幸せそうな表情だった……あれは気持ち良かったから?」
「それとも、本当は男優さんの事が好きだったとか……ああ、どうなんだろう?」
私の不安定さが、どんどん増していく。
もし、私が文剛に触られたら、どんな気持ちなのだろうか、少なくとも嫌という気はしないだろう。しかし、気持ち良いと感じることができるのだろうか。
(気持ち良いって、どんな感覚なのだろう?)
ぐるぐると思考が回る中、私は、自分でも信じられないようなことを口に出していた。
「ねえ、早川君、わたしの……その……アソコを触ってみて」
「?」
文剛はキョトンとしたで顔をして私を見つめる。
「直接は恥ずかしいから、下着のうえからでも」
(あわわ、何てこと言ってんのよ、わたし!)何とか心の中の私が引き留めようとするが、完全に私のブレーキは壊れている。
「ええええーーーー」
さっきまで、キョトンとしていた文剛は、大きな叫び声を出すと後ろにひっくり返り、ソファーから転げ落ちた。
そして、ドスン、と大きな音がした。
その音に、私も我に返る。
「ご、ごめんなさい。ああーー、わたし、なに言ってるんだろう、どうかしてる」
「あはは、からかわないでよ~、綾瀬さん、ビックリしたよ」
「なんだか、分からなくなって、それで、気持ち良いって、どうなんだろうとか、考えてたら、変な事口走っちゃった」
てへへ、と照れ笑いで誤魔化す。
でも、やはり深刻だ。とても上手く書けそうな気がしない。
「綾瀬さん、考え過ぎだよ」
「とりあえず、ストーリーができているんなら、どんどん書き進んでみたら」
確かに、文剛のいう事は一理ある。迷って答えが出るならまだしも、停滞していては時間だけが過ぎてしまう。
「そうだ!」突然、文剛が大きな声を出す。
「え、どうしたの?」
「僕も、そのコンクールに出品してみるよ」
「え?」
「二人が抱き合って、愛おしそうにしてたけど、あれも演技なのかな?」
「確かに、演技にしては本当の恋人みたいだったし、真に迫っている感はあったよね」
「と言っても、僕にも実際のところ分からないんだけど、観ているぶんには演技以上のものを感じたかな」
「女優さん、すごく幸せそうな表情だった……あれは気持ち良かったから?」
「それとも、本当は男優さんの事が好きだったとか……ああ、どうなんだろう?」
私の不安定さが、どんどん増していく。
もし、私が文剛に触られたら、どんな気持ちなのだろうか、少なくとも嫌という気はしないだろう。しかし、気持ち良いと感じることができるのだろうか。
(気持ち良いって、どんな感覚なのだろう?)
ぐるぐると思考が回る中、私は、自分でも信じられないようなことを口に出していた。
「ねえ、早川君、わたしの……その……アソコを触ってみて」
「?」
文剛はキョトンとしたで顔をして私を見つめる。
「直接は恥ずかしいから、下着のうえからでも」
(あわわ、何てこと言ってんのよ、わたし!)何とか心の中の私が引き留めようとするが、完全に私のブレーキは壊れている。
「ええええーーーー」
さっきまで、キョトンとしていた文剛は、大きな叫び声を出すと後ろにひっくり返り、ソファーから転げ落ちた。
そして、ドスン、と大きな音がした。
その音に、私も我に返る。
「ご、ごめんなさい。ああーー、わたし、なに言ってるんだろう、どうかしてる」
「あはは、からかわないでよ~、綾瀬さん、ビックリしたよ」
「なんだか、分からなくなって、それで、気持ち良いって、どうなんだろうとか、考えてたら、変な事口走っちゃった」
てへへ、と照れ笑いで誤魔化す。
でも、やはり深刻だ。とても上手く書けそうな気がしない。
「綾瀬さん、考え過ぎだよ」
「とりあえず、ストーリーができているんなら、どんどん書き進んでみたら」
確かに、文剛のいう事は一理ある。迷って答えが出るならまだしも、停滞していては時間だけが過ぎてしまう。
「そうだ!」突然、文剛が大きな声を出す。
「え、どうしたの?」
「僕も、そのコンクールに出品してみるよ」
「え?」

