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悪魔から愛されて
第17章 私の中のリリス
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私は会社の自動販売機の前で飲み物を選んでいた。
「鈴木さん…そんなに選ぶのに悩むのか?」
振り返ると、そこには龍崎部長がいた。
「い…いえ…ちょっと、ぼーっとしてました…」
「…そう。眠そうだな?」
「いえ…眠くは…ありません。」
「そう…。」
“ガタン”
龍崎部長は冷たい缶コーヒーを私の頬に押し付けた…
「キャッ…冷たい…何するのですか…?」
「なんか…顔が赤い気がしたから…」
「そ…そんなこと…ありません…」
近くで見る龍崎部長に心臓がドクンと鳴る。
顔がさらに赤くなってくる…
「ムキになるところは可愛いね…」
「そ…そんな…揶揄うのは止めてください。」
頬にふわっと優しい感触…
「…っえ?」
龍崎部長が頬に口づけた…
心臓が激しく鳴っている…
この感触…
私が求めている感触…
もっと…欲しい…
「あっ…あの…龍崎部長…」
「…ん、何かな?」
「い…いえ…なんでもありません…。」
「クスッ…へんな奴だな…」
私は何を言おうとしたの…
言えるはずない…
言ってはいけない…
今の幸せを壊す勇気はない…
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