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不倫研究サークル
第14章 愛莉
「なんだか、服も汚れてるよ。 着替えなよ」
僕は、愛莉が泊まるときに使っているパジャマを取り出し、彼女に渡した。
「ありがとう」と言うと、愛莉はその場で着替え始めた。
「愛莉……、それって?」
下着姿になった愛莉の身体のあちこちに顔と同じようにあざが認められた。
「結構、ボコボコにされたから 笑」
僕は、愛莉がいじらしくなり、思わず抱きしめてしまった。
「圭……、くるしいよ……」
「ゴメン、でも、こんなひどい事をされて……」
僕は、ずっと心の奥に封印していた気持ちを、吐き出す。
「カレシと別れろよ!」
「……」
「僕は、絶対に、こんなことしない、愛莉を大切にするよ」
以前にも同じことを言って愛莉に断られた。でも、これ以上は愛莉に辛い思いはさせたくなかった。
「そうだね、圭は優しいから、女の子に暴力なんて絶対に振るわないね」
「愛莉、僕と付き合ってよ」
「それは……」この期に及んでも、愛莉は躊躇する。
「でも、これで……、アイツとも本当に別れられるかな……」
「僕も、女の人との関係は全部、なくすから、だから、僕と付き合って」
「全部って……、そんなに居たの? 笑」
余計な事を言ってしまったと思ったが、愛莉に隠し事はしたくなかった。
だから、佳那のことも、綾乃のことも、美栞のことも話した。
ただ……、小梢の事だけは言えなかった。土門華子の事を話すのを躊躇ったからだ。
それに、まだ小梢の事が過去になり切れていないと思った。きっと、愛莉が過去にしてくれると依存してしまったのだ。
「ちゃんと全員と別れるよ、だから付き合って」
「わたし、圭と付き合うんなら、もう浮気はしない」
「僕も、愛莉だけだよ」
愛莉を抱きしめる。
「ねえ、今日はちょっと無理そう 笑」
愛莉が何を無理だと言っているかは、直ぐに分かった。
怪我をしている愛莉は抱けない。それに、ぼくもさっきまで綾乃を抱いてきたばかりなので、さすがに無理だ。
「明日、病院に行ってきた方が良いね」
「こんなの、唾をつけてりゃ治るわよ 笑」
「愛莉……、好きだ」
「わたしもよ、圭」
こうして僕に……初めて、
本当の恋人ができた。
僕は、愛莉が泊まるときに使っているパジャマを取り出し、彼女に渡した。
「ありがとう」と言うと、愛莉はその場で着替え始めた。
「愛莉……、それって?」
下着姿になった愛莉の身体のあちこちに顔と同じようにあざが認められた。
「結構、ボコボコにされたから 笑」
僕は、愛莉がいじらしくなり、思わず抱きしめてしまった。
「圭……、くるしいよ……」
「ゴメン、でも、こんなひどい事をされて……」
僕は、ずっと心の奥に封印していた気持ちを、吐き出す。
「カレシと別れろよ!」
「……」
「僕は、絶対に、こんなことしない、愛莉を大切にするよ」
以前にも同じことを言って愛莉に断られた。でも、これ以上は愛莉に辛い思いはさせたくなかった。
「そうだね、圭は優しいから、女の子に暴力なんて絶対に振るわないね」
「愛莉、僕と付き合ってよ」
「それは……」この期に及んでも、愛莉は躊躇する。
「でも、これで……、アイツとも本当に別れられるかな……」
「僕も、女の人との関係は全部、なくすから、だから、僕と付き合って」
「全部って……、そんなに居たの? 笑」
余計な事を言ってしまったと思ったが、愛莉に隠し事はしたくなかった。
だから、佳那のことも、綾乃のことも、美栞のことも話した。
ただ……、小梢の事だけは言えなかった。土門華子の事を話すのを躊躇ったからだ。
それに、まだ小梢の事が過去になり切れていないと思った。きっと、愛莉が過去にしてくれると依存してしまったのだ。
「ちゃんと全員と別れるよ、だから付き合って」
「わたし、圭と付き合うんなら、もう浮気はしない」
「僕も、愛莉だけだよ」
愛莉を抱きしめる。
「ねえ、今日はちょっと無理そう 笑」
愛莉が何を無理だと言っているかは、直ぐに分かった。
怪我をしている愛莉は抱けない。それに、ぼくもさっきまで綾乃を抱いてきたばかりなので、さすがに無理だ。
「明日、病院に行ってきた方が良いね」
「こんなの、唾をつけてりゃ治るわよ 笑」
「愛莉……、好きだ」
「わたしもよ、圭」
こうして僕に……初めて、
本当の恋人ができた。