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体育倉庫のハイエナ
第19章 19
 それからレンヤは、右手を奈津子の頭に伸ばした。

『上手な“オシャブリ”が出来た奈津子』を、『テストで満点を取った子供』を褒める親のように、奈津子の髪を何度も撫でた。

 優しく髪を撫でられるうちに、奈津子がまた、たった今褒められたばかりの“オシャブリ”に取り掛かろうとした。

 しかしレンヤは、奈津子を穏やかに制した。

「ダメだよ…それ以上奈津子に“オシャブリ”されたら、俺きっと奈津子の口の中に、出しちゃうよ…」

 すると奈津子は間髪入れず、こう返した。

「出しても、いいですよ…」

 セックスの経験のない“処女”とは言え、レンヤが示す『出しちゃう』ものが果たして何であるのか、奈津子は知っているようだった。

 神妙な面持ちで、奈津子は述べる。

「レンヤ先輩が出したいんなら、出してください…もしもレンヤ先輩が、私の口の中に出したいんなら、出してくれて構いません…私、レンヤ先輩が喜んでくれるなら、何だってします…」

 そんな奈津子の姿は、健気と呼んで差し支えないものだった。

 あたかも口内への射精を受け止めることが、レンヤへの愛の証であるとでも言いたげな様子だ。

 奈津子はそこで、悪戯っぽい笑みを挟んでから、続けた。

「それに、少し恥ずかしいんだけど、実は私も、”男の人“のオチ×チンを“オシャブリ”するの、好きみたいです…今日初めてしたけど……何だかとっても悪いコトしてるみたいで、すっごく興奮しちゃう…」
 
 そう言うや否や、奈津子は改めて“オシャブリ”に取り掛かった。
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