パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第5章 ５

　するとレンヤが、それこそ本当の恋人に語りかけるかのような、優しい口調で、奈津子に言った。

「じゃあ、奈津子ちゃんが乳首をすぐに勃起させたことは、秘密にしておいてあげるよ…」
　
　さも奈津子を思い遣るような口ぶりだけど、もちろん奈津子のためじゃない。

　自分たちのためだ。自分たちの悪行が明るみになるのを、未然に防ぐためだ。

　然る後、レンヤは続けた。

「だから奈津子ちゃんも、今日のことは秘密にしておこうね…もし誰かに喋ったら、恥ずかしい思いをするのは、奈津子ちゃんなんだから…」
　
　要するに、レンヤは乳首の勃起を奈津子の弱みとして捉え、それを材料にこれから始まる淫行についての口封じをしたのだ。
　
　こうやって、女子を犯すその前に『泣き寝入り』を約束させるのも、レンヤとマサムネの常套手段だった。