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体育倉庫のハイエナ
第51章 51
 相も変わらず体育倉庫に轟いている奈津子の絶叫を背景に、静かな声でそう答えたのは、奈津子の顔に唾液を垂らしていたマサムネだった。

 然るにマサムネは、やなりニタニタと笑いながら、レンヤに言った。

「ヨダレだらけの、このスケベの“可愛い”顔を、お前のザーメンでもっと“可愛く”してやってくれ…」

 レンヤは笑いながらマサムネの依願を承って、レンヤのザーメンを吐き出す場所は、奈津子の顔に決定された。

 それからもまたレンヤはしばらく、華麗かつ激しい腰の前後を継続し、奈津子はやはり狂ったように悶絶した。

「くはああぁああぁぁあ!!くッはくはくッッはぁふうぅん!――くぅぅひぃいぃッ、うひいいッ!――うひうひぬはあぁあッッ!」

 そのうちにレンヤが腰を動かしつつ、奈津子にこう指示を出した、

「奈津子ちゃんッ!次は俺も一緒にイッてあげるから、イク時は俺に教えてねッ!」

 そこにマモルが、今まで通り呑気な口調で、口を挟んだ。

「じゃあイキそうになったら、『奈津子のマ×コは、チ×ポが大好きなスケベマ×コ』って叫ぼうか!?」

 絶頂を伝えるその具体的な仕方を付け加える、そんなマモルの言い方は、“提案”ないし“勧誘”のようでありながら、実質的には拒否が認められない“命令”であることを、奈津子は理解していた。

 直後には奈津子は、両端の絶叫に引き伸ばされるような声にのせて、その文章を始めた。

「ぬはあああぁ――奈津子ッ、のぉぉぉぉッ、うほおおぉぉんッ!――マァァッ、マァッ、マ×コはぁぁぁッ、あひゃあ!あはひゃぁぁッ!――チィィィ×ポォォォッ、だッ、大好きなぁぁぁぁ――」

 奈津子はそこで、一瞬の間を置いた――そして、体育倉庫の壁すら崩しそうな声で、絶叫した。

「スケベッ、マ×コオオオオオッッッ!!!――あああぁッひぃやああぁぁああぁあん!!!」

 
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