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第22章 繋がる想い　②

それでもやはり、満たされていく心をどうすることも出来ない。
例えこれが、千里に相応しくない感情だったとしても。

「「ずっと、会いたかった」」

重なった声にくすりと笑い合って、どちからともなく唇を重ねた。
千里が積極的に啄ばんでくると、千里の中で自分のものがビクリと大きく腫れあがった。

「ぁ…ん、だめ…ぇ」

千里は甘く啼いて、浩人の胸にもたれかかり額を擦りつけた。その仕草に、また自身が反応する。
浩人は衝動を抑え込み、千里のあごを掴んだ。腕や腰、汗ばんだ背中などに優しく触れながら、キスの角度を変える。


どんなに卑劣な想いだとしても、誰よりも千里が大切で愛おしいことに変わりはない。
繋がっている体に、罪悪感と同時に、言葉に表せないほどの感動を抱いていることも事実。

だから今だけは―――、


ちぃが欲しい。


その想いに、正直になりたい。