この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夏の終わりに
第24章 繋がる想い ④
強さを増していく太陽が室内に入り込み、ベッドで一人眠っている千里を照らす。
眩しさに瞼を震わせた千里は、隣に浩人がいないことに気づいて飛び起きた。

「ヒロ兄ちゃん…?」

おずおずと浩人を呼びながら、体にかけてあった薄い掛け布団で前を隠す。
室内は静まり返り、戸口から浩人が顔を覗かせてくれる気配もない。

…また、後悔しているのかな。

息苦しくなり、千里は掛け布団を握りしめた。


―――ごめん、

繰り返し聞かされた謝罪を、また聞かなければならないのだろうか。
想像しただけで、深く絶望的な気持ちに襲われる。

千里は何度も好きだと伝えたけれど、浩人は一度も言ってくれなかった。

―――会いたかった

そう返してくれただけ。

想いが通じたのだと思っていたけれど、また独りよがりだったの?

千里は痛む胸を抑えて、小さく鼻を鳴らした。
/237ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ