この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夏の終わりに
第10章 休息
鶏肉の下処理をしていると、千里がリビングに戻ってきた。台所に立っている浩人に驚き、慌てて駆けつけてくる。

「おかえり」

浩人は暢気に言いながら切り取った脂を捨てた。

「……ただいま。ごめんね、代わるっ」

「なんで?」

「なんでって……」

困り果てる千里のその表情が可愛くて、浩人はこっそりと唾を飲み込む。

「俺に作らせてよ」

そう言って千里から視線を逸らして鍋の様子を確かめる。
せっかく上手く気を紛らせているのに、取り上げられてしまっては意味がない。

「ちぃは、ゆっくりテレビでも見てて」

「……じゃあ、お願い…します」

千里が渋々頷いて、躊躇いながらも踵を返すと、浩人はほっと肩の力を抜いた。


リビングのソファに腰かけてテレビをつけた千里は、戸惑いを隠すことなくチラチラと浩人の作業を見つめていた。
/237ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ