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秘蜜
第2章 二人

「・・・・っ。」

どういうこと?


私は、体操着をぎゅっと抱き締めた。


―その時、


「――零、夏?」


―――気づかれた。

「・・あ、のっ・・」
「なんでここにいんの?・・」

お兄ちゃんの冷たい視線が突き刺さる。

女の子も、驚いた様子でこちらを見ている。


「っあ、えっと・・・」

のどが乾いて、上手く言葉がでない。

「っ、た、体操着・・間違ってたよ?」
「え?・・・あぁ、俺のだ。ってことは、俺が今持ってる体操着は、零夏の?」
「あ、うん!多分・・」

お兄ちゃんは、ロッカーの扉を開けて、体操着を確認している。
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