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BeLoved.
第13章 【玄関閉めたら二人の世界】

「ほんとは立ちバックしてーんだけど」

長い腕が伸ばされた先は、コート掛けに下がるスーツの上着。今しがたわたしが置いたもの。

彼はその袖口を掴むと、力任せに無理やり手繰り寄せた。二、三度繰り返した結果上着は手に取れたものの、激しく揺さぶられたハンガーは大きな音を立て床に落ちた。

彼は構うことなくさっさと上着を床に引くと、その上にわたしを四つん這いにさせた。必然的に、再びお尻を無防備に突き出す格好になる。

「…ちっと無理だわ。おまえチビすぎ」

背後からは、彼が苦笑する声とズボンの前をくつろげる音、そして避妊具の開封音が聞こえてくる。
わたしを抱くときは、必ず避妊具を使う。その約束だけは、守ってくれるようだ。…すごくすごく煩わしそうだけど。

片手がわたしの腰に添えられ、潤む秘部に熱くて…固いものが充てられているのを感じた。

彼がわたしへの入口を探す。
この瞬間がたまらなく好き。


「…力抜いて」
「ん!っ…」

熱くて固くて、でも弾力を持つそれは、彼自身。

「は…っ、あ…っ…」

愛液に滑らせ、それはゆっくりと侵入してきた。

「…んっ…」

それでも感じてしまう独特の圧迫感。無意識に緊張し強張ってしまう。

「……痛い?」

気遣う声。動きも止まった。わたしは首を横に振る。それに安堵したらしい彼は、侵入を再開する。
…半分くらいまで入ったところだったろうか。

「───!あああ…っ」

一気に奥深くまで貫かれた。突然のことに、大きく声をあげてしまう。…痛みはない。ただ衝撃で足が崩れ、倒れこみそうになってしまった。

…流星さまはこれが大好き。
わたしを一気に自分で満たせるから。

彼は張りつめるわたしの腰に手を添え、しっかりと押さえた。逃げることも倒れることも叶わない。内部を満たす彼の熱と欲望を、ただただ受け入れるだけだ…。

「あん、あんんっ…はっ…あ… 」
「っ、未結ん中、熱っつ……こんな邪魔なもん着けてても、溶けそうだもんな…」

荒くなっていく息遣いと、余裕が削がれていく口調。…彼も、わたしに溺れ始めているのが分かる…。

「あぁんっ…ああ…っ…」

緩急を付けて打ち付けられる肌。内側からじわじわと快感が溢れ出し、声はあがり続けてしまう。

──そのうち、わたしを満たしているものが悦びであることに気づいた彼は、動きを変えた。
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