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想い想われ歪なカタチ
第7章 7
「あっっ・・ちょっと・んんっ・・くふ・・・う・」


押し倒されて、情熱的に何度も口付けられる。
舌を絡めて舐めまわされる。
こんなことすると、どうしても 起きたばっかりの朝だって言うのに、
心拍数どくどくになっちゃうのはなんでだろう。
流牙はいきなり、極端な行動をとる。
私はずっと知らずにいたけど、本当の流牙は温厚でも不動でもなくって、とっても気分屋なんだろう。


「はっ・・はあぁ・・・」


ようやく唇をはなされて、やっとのことで息をつく。
何か言い返そうと思ったけど、今のキスで脳と一緒に怒りもふやけちゃったらしい。

そんな私の様子をみて、流牙は私の唇を指先でぬぐいながらくすくすと笑った。


「そーだなぁ・・・・。伊吹がどーしてもメイドが嫌だっていうなら・・・
 メイド以外でもあと一つだけ、この屋敷に、ただ俺のそばに ずっと居てもいい方法があるんだけどな」


どこか嬉しそうに、にやにやと笑いながら流牙は私を見た。


「・・・・??」


最初はホントに どういうワケか分からなかったんだけど、
無表情じゃない流牙の 確かな微笑みに、ホントの意味がなんとなくわかった。
うん、きっとやっぱり、そういうことだよ、・・・ね?



でも私は  恥ずかしいのと、嬉しいのと、もっとはっきり聞きたいのとで


まだ、もうちょっと

分からないフリを することにしたのでした。
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