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想い想われ歪なカタチ
第3章 3
「ここに指を入れたことあるか?伊吹」


流牙がいきなり聞いてきた。
「ここ」って、どこなんだろ?
流牙の指先が、私の一番ぬるぬるしているところあたりを擦ってる。


「そんなこと! するわけないでしょ!!」


反射的に答える。


「そうか。じゃあ、俺が初めて入れるわけだ」


何やら嬉しそうな流牙の声。


「あんたまさかぁ・・・そこに指とか入れるつもりじゃ・・・」


「正解」


「やああぁっ!!」


流牙の指先が、くちゅりと私の粘膜を掻き分ける。
イヤラシイ フケツだわ、そんなの!


「待って! 待ちなさい! そんなこと、駄目なんだから! 絶対駄目!!」


私は無我夢中で叫んだ。


「だから、伊吹? 何度も言わせるなよ。
 おまえが俺をゴシュジンサマって呼べば、いつだって終わるんだぜ?
 おまえがどうしても呼ばないから、俺はしかたなーくやってるんだ。わかったか?」


「うそっ! 今まで私に仕えてた11年間のうちで一番嬉しそーなくせに!!
 うあッッ!」


くちゅ と流牙の中指の先が 私に埋まった。
えええ!? そんなとこ指が入るなんてぇぇっ!!
ッ・でも、男の・・あれが入るらしいのだから、当たり前といえば当たり前――っていうか、
流牙の指が入ってきて 私の なかの 柔らかい壁を擦ってる。
入り口を何度も浅く円を描くように掻き回す。
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