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猫彼女。
第4章 cat.4

「…?!」

本人も驚いたみたいだ。
ハッとした顔で、口元を押さえてる。

「えりさ、何…?今の声」
「知らな…っ、勝手に出たの…っ」

からかうような俺の言葉に、
えりさは真っ赤になって言い返してきた。
精神まで猫化してきたってのか?
ほんとに、俺の彼女はどうしてしまったんだろう。

「…可愛いんだけどさ」

そう独り言つと、俺はえりさを抱き起こし四つん這いにさせた。
俺が好きな、尻だけ高く突き上げた格好。
首もとにまとわりついていたシャツは取り払ってやった。邪魔だしね。

正真正銘の素っ裸に、猫耳。
尾てい骨の辺りから伸びる尻尾は
パタパタと左右に揺れている。

これって嫌がってるサインなんだっけ?
同棲し始めの頃、りおの尻尾を観察してたら
えりさが教えてくれたのを思い出す。
合ってるかどうかは忘れたけど。
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