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ひととせの自由
第2章 すこやかパンダクリニック

「後なんか聞きたいことある?ひととせちゃん」

そろそろ次の予定があるから、と河村さんが立ち上がった。『予定』なんて簡単に察しがついたけど、知らないふりをする。だって怖いから。聞きたいこと…えっと…

…ありすぎて聞けない。てか怖すぎて聞けない。
──あ、そ、そうだ!

「せ、先生はどうして私の下の名前を知」
「光太郎くんが呼んでたから。ひととせちゃん、て」

四季先生ご本人の回答で、アッサリ解決した。言われてみれば確かにそうだったっけ…。…名前といえば。

「あの…“四季“は、下の名前ですか?」
「違うよ。名字だよ」
「そ、そーなんですかぁ…じゃ、下の名…」
「正義」


へ?


「四季 正義」


しき せいぎ。…せいぎ??!なにそれ。
これほど似合わない名前、ある?


「うん、本当にね」


…いや私何も言ってないけど…。顔に出てたか。河村さんに至っては「何回聞いてもウケる」って腹抱えて笑ってるし。…気のせいか、田中くんも笑いこらえてない??


…とにかく。名前と外観が一致しないものだらけの『すこやかパンダクリニック』。これが私の初日だった。
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