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メンズミーティング
第20章 メンズミーティング
【ベランダ/喫煙中】
麗「あのね、俺的に一番いいのは未結とお前を入籍させて、ありとあらゆる権利を未結のものにしてからお前を亡き者にすることだったんだけどね」
流星「ヘタレの考えそーなことだわ。んで、それ俺に言っちゃうってことは、諦めたってこと?」
麗「うん」
流星「きーちゃった聞いちゃった。お前未結のこと諦めんのね」
麗「一応聞いてやるね。頭大丈夫?」
流星「うーわっ、麗くんやさしー(棒)。分かってるって。俺を亡き者にすんのを諦めたんだろ」
麗「そう。死別ってある意味最大級の"勝ち逃げ"だもん」
流星「いい思い出しか残さねーしな。…あれは辛れーよ」
麗「だろ。特に未結なんか素直が服着て歩いてんだから、下手したら狂うよ。…ていうか」
流星「なに」
麗「狂ってるの俺らの方かもな、流星」
流「は?なに麗お前、自分マトモなつもりだったの?」
麗「なにそれ」
流星「マトモでなんかいられねーって。未結がお前と初めてヤった日、"幸せか?"って聞いたらあいつ"はい"って即答したからね。俺それ聞いた瞬間、自分殺したよ」
麗「殺しきれてなかったじゃん(俺もだけど)」
流星「そりゃしょーがねーだろ、人間だもん」
麗「…ここまでしても縋り付きたいって、凄い女だよな」
流星「だーかーらーダメ人間製造機 なんだって」
麗「──まぁ、"未結が幸せ"なら俺もう何でもいいよ」
流星「俺も。まー詰まるとこ、そーなんのよ」
流麗「愛してるからね」
………。
流星「ヘタ麗。真似すんなよ」
麗「流星うるせぇ。テメーこそ真似すんなボンクラ」
………。
流「…バカだよな」
麗「…ホントにな」
「煙草終わられましたか?ごはんですよー!」