この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
BeLoved.【蜜月記】
第2章 ダイニングキッチン

「未結の声、聞こえなくなっちゃうもん」
「、そんな…っ」
「それにね」

彼の声が近くなる。…愉しそうな声が。

「仕事中にうたた寝するような悪い子には、あげない」
「!!…ひっ、きゃうぅっ…」

…やっぱり怒ってた…。緩んでいた律動も再開し、結ばれた箇所から快感が込み上げてくる。それが甘い声になって、結ばれることが叶わなかった唇からとめどなく溢れ出していく。

「でも…こっちにはしてあげるね」
「あんっ!あ…っいやあぁっ」

キスが与えられたのは…耳。触れるだけでなく…舌が這わされ、耳介や筋をなぞっていく。

「や…っ、ゃらあ…っ、やあぁんっ…」

背筋にゾワゾワしたものが走り抜け、身体中の感度が一気にあがったみたいで…無意識に逃れようと身をよじれば、秘部を満たす彼の位置が変わり、新しい快感を見つけてしまう。

その間も、舌は味わうように穴の中にまで入り込んで。ぴちゃん、ぴちゃんと絶え間ない卑猥な水音に、脳まで犯されていくみたいで…怖いくらい、気持ちよくて…

「ごめんなさ…っ、も…や、おかしくな…ちゃぅ…っ」

首に両手を回し縋りついて、許しを乞うても。彼には効かない。だってこれは…『おしおき』だったんだから。

「れ…!…ぁ……っ、…!」
「…このまま出しちゃうね」

最後には声も出せなくて。ただただ全身を小さく痙攣させ、彼と同時に達したのだった──

───────────☙

「おいしかった」

事を終え、しばしの余韻を楽しんだ後。告げられたのは…この言葉で。呆気に取られてしまった。

「ほ、本当に腹ごしらえだったんですか…」
「うん。そう言ったよね」

おしおき…ではなかったようだ。途中のおあずけも…どうやらただの意地悪だったみたい。その時の醜態が思い出され、恥ずかしさに赤面した。

「ここ、もの食うところだし」
「わたし、食べ物じゃないです…」
「同じだよ」

自分にとってはね。と。綺麗な笑みで頬にキスをしてくれた彼。それを恨めしく一瞥したあと、ふと思いに耽った。

ここは、ダイニングキッチン。彼の言うとおり、食事をするところ。…わたしは彼に食べられてしまったわけだけど。

「大好きだよ、未結」

本当に『食べた』のは…わたしの方かもしれない。
/155ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ