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BeLoved.【蜜月記】
第2章 ダイニングキッチン
「え…っ?あ…──ああぁ…っ!」
「座りたいって言ったの、未結だよ」
あられもない嬌声と、正反対の冷静な声。
…確かに言いましたけど…。腰掛けた彼の上に向かい合う形で、しかも彼を受け入れながら、とは…。
「やっ…、こぇ、奥…っ、やあぁっ…」
彼の強引さと重力のせいで、避妊具の隔たりもものともせず、いとも簡単に彼自身が最奥まで届いてしまうこの体勢。
それだけでも充分苦しいのに、そのまま突き上げられてしまえば…溺れるしかなかった。
「っは、あんっ!んぅ…っんん…っ」
僅かだけど、わたしの足は床につかない。だから、彼と繋がっている感覚は普段の何倍も鋭敏に伝わって。
しかも密着しているから、…その、勃ってしまった秘部の突起も彼の動きに合わせて擦られて、二重の快感に襲われて。…だめ、力が抜けていく…。彼の肩口に頭を預け、ぴくん、ぴくんと全身を震わせるしかなかった。
「…ほんとは未結に動いて欲しいんだけど…腰、メロメロだもんね」
「ぁ……」
「可愛い声、いっぱい聞かせてね。未結ちゃん」
耳のそばで囁かれた言葉の直後、動きはかわった。それは激しくて、不規則で、予測できない…彼が好む、彼の為の動き。
「〰️〰️……!…あっ…、あああ…っ」
それでも、『わたし』を熟知している彼は。わたしの深部に触れて…犯してくれる。小刻みに突き上げ、とろけさせてくれる。…身体も、心も。
「…気持ちいい?未結」
「ん…ぃ、いいっ…、きもちいぃ…っ」
はしたなく喘いで…溺れて。剥き出しになった本能はありのままを口にさせて。そんなわたしに彼は「かわいい」と告げ、抱き締めてくれた。
「れ…、きす、きすしたい…っ」
すっかり堕ちたわたしは縋り付き…そうおねだりをした。そうすれば、彼はご褒美をくれるってわかってるから。なのに…
「だめ。あげない」
返ってきたのは拒絶だった。