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BeLoved.【蜜月記】
第12章 敵は××にアリ?!

「おはよう、未結」

その穏やかな声で目覚めたのは、まだ薄暗い夜明け。
自分のものではない寝具に包まれ、寝ぼけ眼を擦った先には──昨夜のご主人さまだった麗さまが、隣に横たわったまま頬杖をついてこちらを覗き込んでいた。

「俺これから出るね」
「おは……ぇっ?これはら…れすか??」

彼は「うん」と頷き頭を撫でてくれた後、静かにベッドを降りていった。そしてクローゼットから衣服を取り出すと、わたしの驚きを他所にさっさと寝間着を脱ぎ始めた。

「9時までにF県行かないとだから」

よくよく聞けば、本当は昨日は帰宅せず、そのまま前乗りしようと思っていた。でも、その…少しでもわたしと居たくて、今になった…とのことだった。

確かに昨日彼が帰宅したのは、わたしの就寝間際。彼の部屋のベッドに寝かされ、そのまま添い寝してくれたんだっけ。
なんなら今も、わたしが寝ているうちに出ようとしたけど…どうしても声が聞きたくなって起こしてしまった…らしい。

「ごめんね。二度寝していいからね」
「〰〰〰・・・」

嬉しいを通り越して、照れくさくて。鼻の位置まで布団に潜り込んだ視線の先に。とんでもないものを見付けてしまったわたしは…飛び起きた!

「れっ、れれれっ、れ、麗さま?!そそそそれは?!」
「、なに。どうしたの?未結」

大騒ぎするわたしに、彼は怪訝な表情。
どうしたの?じゃ、ないです!!


部屋に差し込み始めた朝陽が照らした、寝間着を脱いだ彼の上半身。綺麗な腹筋…は置いておいて、右脇腹辺りに、大きくクッキリと、色濃く刻まれていたのは…青アザ!!

「大したことないよ。痛いけど」
「痛いんじゃないですか!」

サラッと返され、衣服で隠されてしまったけど。
なに?あれ。転んだ?打った?…にしては場所がおかしい。まさか…暴行された?

「大丈夫だよ。…ごめんね、ホントもう行かないと」
「でも!」
「未結ちゃん」

思いつく可能性は全てやんわりとかわされ。
最終的にはいつもの流れで打ち切られてしまった。

「行ってくるね」
「…行ってらっしゃいませ…」

おでこへのキスの温かさと、疑惑を残したまま。彼は去って行ってしまったのだった。
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