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BeLoved.【蜜月記】
第4章 ハメ撮りってなんですか?

「奥、いっぱい突いてあげる」

好きなんだもんね。…さっきの小声はしっかり聞き取られていた…。その言葉どおり、多少指で慣らされたとはいえまだ柔らかくなりきってはいないそこを、彼の分身は一気に突き貫いた。

「ひあっ!」

瞬間、甲高い声が上がり、体も弓形に跳ねてしまう。だけどそれは彼をより奥へと導くための手助けになって。
辿り着いたそこを、彼は小刻みに突き、いじめてくる。
指よりも強く…やさしく。

「ん…っ、れ…っ、あ…やあああっ」

わたしが一番悦ぶ場所を彼はわかってる。だからわざとそこばかり狙って、鳴き叫ばせる。強弱をつけて、緩急をつけて、翻弄する。スマホを向けたまま。

「…ほら。感じてるのも繋がってるのも全部写ってるよ」
「あぁんっ、やっ、ぁんっ、やらぁっ…」

…きもちいい。全身がとろけ、呂律も回らない。それでも拒絶の声を上げたのは羞恥心のせいか、快楽に飲まれるのが怖かったのか、醜態を撮られるのに耐えられなかったのか、…全部だったのか。もう、なんでもいい…

「未結、俺とセックスするの、好き?」
「ん、すき、すき…っ、らぃすき…っ」
「…ん。俺も未結とするの、大好きだよ」

すっかりとろけきった身体と心が抱く、同じ想い。経験差なんてもう、関係ない。互いが互いに堕ちあって、満たされる独占欲。深さを増す『ふたりだけの秘密』。
それらが全部、記憶にも記録にも残るんだ…

「…っほら、見せて?いちばんかわいい未結」
「…っ…、ぁ…っ…あ───…っ」

録画終了を知らせる音が耳に入った頃には。わたしは眠りへと堕ちていったのだった──


───────☙


「麗お前、なに玄関先で携帯握りしめて蹲ってんの?」
「…流星、お前ちょっと俺の事殴ってくんない?」
「人が帰ってきた早々なんだよそれ」
「俺いま、ちょっとつらい…」
「何言ってんの?」
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