この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
BeLoved.【蜜月記】
第4章 ハメ撮りってなんですか?

「あ…ふぅ…っ、んん…っ」

甘いキスに酔いしれる最中も、肌に舌が這う最中も──彼の指が秘部に触れる最中も。やはり…気になってしまう、スマホ。

彼の手を離れたそれは、シーツの上に置かれ、壁に立てかけられて撮影し続けている。
広角レンズ…だっけ?撮影範囲が広がった画面には、寝かされたわたしと、それに覆い被さる彼の姿がしっかり映り込んでいて…死にそうなほど、恥ずかしい。

「ハメ撮りってそういうものだからね」

それを伝えたところでの静かな返し。…この状況で、なんでこんなに平静なの?…それだけわたしと彼の間には、『経験』に差があるからか…

「、んっ」

秘部に何かが挿し入ってきた感触。…指だ。反射的に彼の首に両腕を回し抱きついた。

「…あ…っ」

内壁を愛撫する指は奥をやさしく突いていく。それがたまらなく…気持ちいい。だけどまだ羞恥心の方が勝って。頑さが抜け、徐々にとろかされていく様が少しでも隠れるように、目を閉じて彼の肩口に顔を埋めた。

「…未結、見て」

それを察した彼は、耳元でそう命じた。反射的に目が開く。『見て』。その言葉が示す先は…彼じゃない。少しずつゆっくりと顔を向けた先の、スマホ。

「あ…」

わたしがいる。寝かされ、肩紐はずらされ裾はたくし上げられたはしたない姿で、彼の腕の中にいるわたしが。

「…っあ、んぅ…」

剥き出しの首筋に彼の舌が這う。それはそれはおいしそうに、味わいながら、ゆっくりと。
耳穴に入り込んだ舌が立てるぴちゃぴちゃとした音。秘部で指が蠢く度に鳴るくちゅくちゅとした音。

なにもかも全部撮られてる。『ふたりだけの秘密』。
今、彼の腕にいるのは『彼女』じゃない。…わたし。
わたしは彼のもので、彼はわたしのものだ──


「ごめんね…もう挿入れていい?」

抱きつく腕に力を込めていたのに気付いたのは、余裕が削がれた声で求められたのと、彼が腕を伸ばしスマホを回収したせい。

仰向けのわたしの足の間に入り込んだ彼は片手でスマホを操作し、再びアウトカメラをこちらに向けた。

「ぇ…こ、こんな近くで撮るんですかっ?!」
「何言ってるの?未結ちゃん」

スマホの向こうには、欲を滲ませ──画面ではなく、『わたし』を見つめる彼の瞳。

「ハメ撮りってそういうものだからね」
/155ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ