パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第7章 世界はそれを女王様と呼ぶんだぜ

｢ぁっ、んうっ！あっ、んん…っ｣

迷うことも焦らすこともなく、まっすぐ突き貫かれた、お腹の奥の疼き。
いきなり触れられて、戸惑ったのはほんの一瞬。そこはすぐに彼を受け入れ、まとわりついた。…そう、『バカ正直』に。

｢──ひ …っ！ん、あ…っ、うぅぅっ…！｣

彼が動く度に、バシャン、バシャン、とお湯が波打ち、飛び散る飛沫が肌と共にわたしに打ち付けられる。それが彼の激しさをより際立てて…疼きは増していった。

｢未結、気持ちいい？｣
｢あ、ゃ…あっ、い…ぃっ、ああんっ｣


ここは部屋付きの露天風呂。目の前には絶景。彼がなんと言おうと……外。なのに、嬌声が止まらない。


大好きな人に求められて、愛されてる。こんな場所で。

その非日常感と──『彼』が傍に居るのに、彼に抱かれてる──その罪悪感…いや、背徳感は。理性をかなぐり捨てさせるには充分だったから。

｢未結、キスしよ｣
｢は…、ぃ…っ、…ん！｣

疼きを攻め立てられたまま背中に覆い被さられ、肩越しに強請られたキスは…噛み付くようで。
だらしなく半開かれた口がやや強引にこじ開けられ、舌が彼のそれと絡み合った。

｢──…ん…、ぅ…｣

そのいやらしさと、温かいお湯と、立ち昇り続ける湯気に当てられたか。何度も何度も経験している体勢なのに、いつも以上に熱くて…ずっと気持ちよくて。
頭がぼうっとして、景色が霞んで見えて。……ああ、本当にもう、何も出来な……


｢……いーよ、何も出来ないまんまで｣
｢…っえ…？…っあ、あああ…っ！｣

聞き漏らした呟きは教えられることのないまま。彼はわたしをきつく抱き竦め…壊れてしまいそうな強さで攻め続けて。やがて、果てたのだった。

｢…俺が何でもしてやるから…｣