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BeLoved.【蜜月記】
第7章 世界はそれを女王様と呼ぶんだぜ
つ…と背筋を下りきった彼の指先が触れたのは、秘部。今初めてれられたのに、そこは既に熱く熟れて…お湯とは違う、温かい液で……濡れていた。
「未結おまえ、ホントすっげーわかりやすい」
指先からそれを感じ取った彼は…楽しそうにくつくつと喉を鳴らし笑った。
「バカ正直だし、すーぐ顔に出るし。体もそう」
…なんだか覚えのある台詞。
「ほら」
「、あ!」
指が熱に入り込んだ。わたしに痛みを与えないよう、ゆっくり。まとわりつく内壁に指の腹をしっかり押し付け…愛撫しながら。
やがて指先は奥を突き、その直後に入口まで引く、反復を繰り返す。同時に、中断していた背中への口付けも再開されて。身体中の感度が一気に上げられてしまった。
「あんん…っ」
悦ぶように、…そして、物足りなさを訴えるように、そこは彼の指を咥え込んだままひくついた。ちゅぷん、と、お湯のものとは違う、卑猥な水音を立てながら。
「…な?」
「〰〰···」
嘘がつけなくて、何を考えているかは、顔を見ればすぐにわかる。好きな相手に触れて触れられれば、反応する素直な体と…心。
…あれ。わたしたち、おんなじだ。
「力抜いて、未結」
熱の余韻を残しながら、指がそこを抜けた。
背中越しに聞いたのは、余裕が削がれた声。
わたしが欲しくてたまらない、流星の、声。
「挿入れるよ」
「──ん、ぁ…っ、…あああっ」
『差』なんて本当は、無かったのかもしれないな…